土曜更新 日本史 内閣総理大臣編。今日は第二次 伊藤博文。(在任1892.8~1896.8)伊藤博文は明治維新に功績のあった薩摩、長州出身の政治家を多数入閣させた。(元勲内閣、という)

第四議会で軍艦建造費を否定されたことを受け、明治天皇は宮廷費を節約して6年間毎年30万ずつ出し、文武官の俸給の10分の1を出させ軍艦建造費に充てるから、議会も政府に協力するようにとの詔勅を出す。

これにより政府は民党(←政府反対の政党)第一党の自由党と接近。しかし、それに反発する立憲改進など残存民党は、第五議会かつての吏党(りとう←政府支持の政党)国民協会と連合して条約改正問題で政府を攻撃。(対外硬派連合、という)衆議院議長の(ほしとおる、自由党)を議員除名処分まで追い込む。

政府と衆議院は日清戦争直前までの第六議会まで対立を繰り返す。

テストに出るポイント

領事裁判権の撤廃→1894年7月、外相の陸奥宗光がイギリスと日英通商航海条約を調印。不平等条約の1つであった領事裁判権(外国人が日本で犯罪を犯しても日本の法で裁けない)の撤廃に成功。これはシベリア鉄道を計画して東アジア進出をはかるロシアを警戒したイギリスが日本に対し好意的になったことが原因とされる。日英同盟(1902年締結)ではないことに注意。

日清戦争→1894年8月、朝鮮で甲午農民戦争が起こり、清、日本とも兵を出し反乱を鎮圧。その後、日本は撤兵せず、清に宣戦布告。下関条約(1895年4月)により講和。日本全権伊藤博文陸奥宗光清全権李鴻章。日本が戦勝国となり、朝鮮の清からの独立承認、台湾、澎湖(ほうこ)諸島(台湾西方約50kmにわたる島群)、遼東半島の割譲。賠償金2億両の支払い←これにより八幡製鉄所が建設される。

三国干渉下関条約調印直後、日本の勢力拡大を嫌がったロシアはドイツ、フランスと組み、遼東半島を清に返すよう勧告。日本は戦勝したとはいえ疲弊状態であったことや下関条約を破棄されることを恐れ、しぶしぶ清に遼東半島を返還。日本国内でロシアに対し不満の声が上がり、日露戦争につながることに。(中国の故事成語にならい「臥薪嘗胆」←復讐に成功するため苦労して辛抱する、という言葉がはやる。)

④造船奨励法・航海奨励法の公布→鉄鋼船の建造と外国航路への就航に奨励金を交付。

立憲改進党は国民協会を外し、進歩党と名を変更。(1896年3月)。党首の大隈重信を外相に迎え自由党に続き進歩党の与党化を図るが、板垣退助反発。また、松方正義が進歩党に近づいたことで、伊藤博文政権維持困難とみて総辞職する。次回は第二次 松方正義。

14:30教室入室

15:00授業スタート。授業に入る。岩出小5生 算理社 今年度最後の授業ということで、5年のテキストを全て仕上げた。山崎小6年 英算 アルファベット、単語、復習。本日最後の授業。短期(3か月)でしたが、よくがんばっていました。

16:30紀北農芸高1生 国語 春休み宿題(漢字)。教科書表を持ってきてくれた。春期講習のはなし。

18:00授業終了。明日は休。(月)は16:30より授業。