奇数週木曜更新 世界史 中国皇帝編 今日は神宗(在位1067~85) 北宋の6代皇帝 遼(契丹)、西夏など北方民族の圧迫を受け、また集権的な軍制をとっていたため、防衛費の増大による国家財政の窮乏が常に大きな問題であり、その対策が国内の政治構想の焦点となった。なお、明末にも神宗がいるが、こちらは万歴帝と言われることの方が多い。
テストに出るポイント
①王安石の新法→農民や中小商工業者の生活安定と生産増加をはかりながら、同時に経費節約と歳入増加による国家財政の確立と軍事力の強化をめざす富国強兵策
その改革の内容の主なものとして、
青苗法(せいびょうほう)→植え付け時の貧農への金銭や穀物などの低利貸し付け
均輸法→物資流通の円滑化と物価安定策 前漢の武帝がした均輸法(参考 世界史中国皇帝編5武帝(後編))とほぼ同じ
市易法→中小商人への低利貸し付け
募役法(ぼえきほう)→力役(肉体労働)のかわりに免役銭を出させて希望者を雇用する方法
保甲法→民兵の訓練や治安維持のための農村組織
保馬法→民兵化をめざす保甲法と関連する。遼、西夏の,馬の輸出禁止による軍馬の入手難に対し,民間に官馬または代価を給して馬を養わせ,平時は使役に供し,戦時の軍馬を確保しようとした。
王安石の新法は高校定期テストでは頻出ではあるが、法律とその内容を覚えるのが大変でなかなか点数が取れないところである(写真は2021 那賀高1生 2学期期末テスト)
しかし、地主や大商人の利益をおさえて政府の収入増加を目指すこの急激な改革に対しては反発する官僚たちが多く、王安石の引退後、新法党と司馬光の率いる旧法党との対立が続き、さらに北宋の国力を弱めることになった。(司馬光は資治通鑑という歴史書を書いた人物でもある)
神宗の次の哲宗の時代は新法党を排除しただけで国家財政改革を行わなかったことから国力がさらに落ちていくことに。
次回は徽宗(きそう)
14:30教室入室
15:35二中3生母よりtel 夏期講習と志望校判定テストのはなし
16:10粉河高3生よりtel 授業時間帯変更について
18:00授業スタート 授業に入る 山崎小6生 国算 漢検宿題チェック、学校宿題漢字、算数。
19:30二中3生 英語 新研究 代名詞、形容詞、副詞。
21:00授業終了 明日より夏期講習期間に入る 15:00より授業。やっと梅雨が明けた!