日本史（天皇編58）昭和天皇（後編）

土曜更新　日本史　天皇編　今日も昭和天皇。戦犯容疑者の逮捕が進むとともに、内外で昭和天皇の戦争責任問題がとり沙汰される。しかし、GHQは天皇制廃止がもたらす収拾しがたい混乱をさけ、むしろ天皇制を占領支配に利用しようという考えがあったからか、昭和天皇を戦犯容疑者に指定しなかった。

1946年元日、昭和天皇は人間宣言を行い「現人神＝あらひとがみ、現御神、ともいう」としての天皇の神格化を自ら否定。日本国憲法では主権は天皇から国民に。天皇は国民統合の象徴となり、国事行為は内閣の助言と承認が必要となった。

写真は昭和天皇とマッカーサー(GHQ総司令官)の写真。テストには出ないが、昭和天皇がマッカーサーを訪れた時(1945年9月27日)、昭和天皇は命乞いをしてくると思い、迎えもしなかった。しかし、昭和天皇はGHQに全て委ねるとした上で国民生活をまもってほしいと願い出たことに心打たれ、昭和天皇が帰宅する時には、マッカーサーは玄関まで出て見送ったという。前日にアメリカ議会は昭和天皇を戦争責任者として処分する決議案が出されていたが、この会見により覆される。