日本史　天皇編(33) 鳥羽天皇(白河法皇(中編))

土曜更新　日本史　天皇編　今日は鳥羽天皇。白河法皇が本格的に院政をはじめたのは孫の鳥羽天皇になってからだが、白河法皇に自然と権力が集まったのがこの時期であった。

テストに出るポイント。

①大寺院の荘園の領有→下級僧侶を僧兵として組織し、朝廷へ強訴。神木、神輿を先頭にして寺の荘園整理反対など要求。岩出市のイメージキャラクター「そうへいちゃん」はかわいい感じだが、実際は写真(まんが日本史　武士のおこり)のような、いかついイメージだ。

②南都・北嶺→僧兵の二大勢力。

南都とは興福寺の僧兵。春日大社の神輿をかかげる。「南都銀行」は岩出駅近くにあるが、奈良市に本社があることから、南都＝南の都＝平城京＝奈良と覚えるといい。

北嶺は延暦寺の僧兵。

③天下三不如意→白河法皇の悩み事3つ。鴨川の水(氾濫による水害)、すごろくの賽の目(実際は当時、すごろく賭博が流行っており、防ぎきれなかった。)、僧兵。僧兵を退治するため、源義家や平正盛(清盛の祖父)に命じることに。この頃はまだ、天皇・貴族>武士の力関係であった。

白河法皇は鳥羽天皇を退位させ、崇徳天皇を5歳で即位させる。崇徳天皇は鳥羽天皇の息子、白河法皇の孫扱いなのだが、白河法皇の子ではないかという説があり、鳥羽上皇は崇徳天皇を好きになれなかったのかもしれない。次回は崇徳天皇。