土曜更新 日本史内閣総理大臣編 今日は第三次池田勇人(1963.2~64.11)今日は対外の経済について

GATT関税と貿易に関する一般協定11条国への移行(これは1963年:第二次池田勇人内閣時)、IMF(国際通貨基金)8条国に移行、OECD(経済協力開発機構)に加盟(1964.4)

まず取り組んだのは、GATT11条国への移行。GATTとは「世界の自由貿易の守り神」的な協定で、その12条国が保護貿易の許される“途上国扱い”の国々、そして11条国が世界に向けて市場を開かないといけない“先進国扱い”の国々だ。

日本は「戦後弱国」として、今まで12条国の地位に甘えていた。でも一流国になるために11条国になれば、自国の都合で勝手に貿易制限できず、外国製品に日本市場を荒らされるリスクも生まれるけど、逆に日本製品を優秀にして外国にガンガン売るチャンスも広がる。なお、GATTWTO(世界貿易機関)の前身である。

次に取り組んだのは、IMF8条国への移行だ。IMFは「世界の通貨体制の守り神」的な組織で、その14条国が通貨交換の制限が許される“途上国扱い”の国、そして8条国がそれを認めない“先進国扱い”の国だ。

日本はこれまで14条国として、企業が輸入の支払いでドルが必要になっても、通産大臣がなかなか許可を出さず、結果的に通貨交換を厳しく制限してきた。これを「為替割当制度」という。

これさえやれば、日本から海外への支払いが減り、貿易赤字の拡大を防げる。しかし、同時に貿易の邪魔にもなる。ちょうどIMFから「そろそろ日本も大丈夫だろう」と打診されていたし、IMFと弟分のIBRD(国際復興開発銀行。俗に“世界銀行”)からは、戦後復興資金を借りていた恩もある。

また、日本が反撃に転じて輸出攻勢に出るためにも、為替は自由化されたほうがいい。自国の都合で勝手に為替管理できなくなるが、ここは思い切って、為替割当も廃止するか―池田勇人はこう考えて為替割当を一部除いて廃止し、日本をIMF8条へと移行させた。

さらに日本は、これらの移行で先進国と認められ、同年、IMF8条国入りと同時にOECDへの加盟も認められた。OECDは西側先進国だけで作られた“先進国クラブ”だ。世界経済の成長目標や途上国へのODA配分目標などが話し合われ、資本が自由化される。

これらにより日本は開放経済となり、晴れて先進国の仲間入りをしたのである。

次回も第三次池田勇人 東京オリンピックについて

14:30教室入室

16:30授業スタート 授業に入る 粉河高1生 英語 ランドマークLesson3の1、applause Lesson4(比較) 今朝、テニスの練習試合で完敗したらしくしかもこけたとのことで悔しがっていた。紀北農芸高3生 英語 vista Lesson7の3 昨日の金曜ロードショーでジブリの10年ぶりの新作予告があったらしい。

18:00授業終了 夏期講習日程表該当者ぶん作成中 明日は休 (月)は18:00より授業。