奇数週木曜更新 世界史中国皇帝編 今日は万暦帝(在位:1572~1620)明の14代皇帝 10歳で即位する
万暦帝の時代背景として、明は北はモンゴル、南は倭寇に悩まされている(北慮南倭、という)
テストに出るポイント
①張居正の改革→一条鞭法(いちじょうべんぽう)丁税(人頭税)と地税を一括して銀納する税制であり、明の後期には中国各地で施行された。16世紀に入り、海禁政策が弛緩してアメリカ大陸や日本から多くの銀(メキシコ銀、日本銀)が流入したことが背景にある。清の時代には丁税が地税に組み込まれて地丁銀制となる。
万暦帝は張居正によって教育を受けた。その内容は厳しく、些細な間違いであっても家臣がいる中で声を荒げて怒鳴る事もあったらしい。
しかし、張居正が亡くなる(1582年)と万暦帝は一転して堕落していく。
②豊臣秀吉による朝鮮出兵(壬申・丁酉の倭乱→日本では文禄・慶長の役という)に援軍→明は宗主国として朝鮮に援軍を送るもそれが原因で財政難に 朝鮮は日本に勝利する。
③東林派(官僚中心)と非東林派(宦官中心)の争い→東林書院の関係者が政府批判の中心になったので東林派と呼ばれる 万暦帝は宦官を重用していた。
④マテオ=リッチ キリスト教を広める→日本が庶民層にまで広まったのと異なり、中国では自然科学や軍事技術に関心を持つ士大夫(新興地主)層がキリスト教を受け入れた 坤輿万国全図(こんよばんこくぜんず:漢訳世界地図)作成。
⑤景徳鎮で赤絵が始まる→まず、景徳鎮(長江下流の地名)は陶磁器の産地であることがポイント。それまでの陶磁器は唐三彩(緑、黄、オレンジ)であり、赤は焼き物で作られなかったが、赤色が使えるようになった。
⑥本草学の発展→李時珍により「本草綱目」が書かれる。薬物に関する総合書でありこの時代、本草学が発展した。
万暦帝は後半生では後宮に入り浸りで20数年間、朝政の場に出なかったという逸話があるほど堕落しており、「明は万暦に滅ぶ」と「明史」に記されている。
また1618年、女真(満州)のヌルハチが明に対し、「七代恨」を掲げ宣戦布告。明は10万の大軍を出すも敗北する。なお、ヌルハチの父、祖父ともすでに明軍に殺されていた。(この時は清になる前の後金であった)
万暦帝の死後、明は李自成の乱により北京を占領され滅亡する(1644年)
次回はヌルハチ
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18:00那賀高1生 英検 英検準2級わかりやすく 名詞、動詞、接続詞
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