土曜更新 日本史 内閣総理大臣編。今日は第二次 桂太郎(在職1908.7~1911.8)韓国併合関税自主権回復の時の首相。(写真は東海大2022保健・文学部)

テストに出るポイント

戊申証書発布(1908.10)→日露戦争後の国民の貧困、政府への不満、暴動(賠償金を取れなかったことが原因の日比谷焼き討ち事件)の引き締め。列強と肩を並べるには国内の統一と勤労が大事と説く。戊辰戦争の「戊」ではなく、「戊」なので注意。地方改良運動(新しい町村に再編成し、税収増、天皇主権の徹底、を図る)につながる。

韓国併合(1910.8)→初代統監府だった伊藤博文がハルビン駅で安重根に殺害(1909.10)されたことで、日本は韓国併合条約を強要、韓国を植民地にする。漢城を京城(けいじょう←今のソウル)と改称し、統治機関として朝鮮総督府を設置する。(初代総督 寺内正毅←米騒動の時の首相。)朝鮮総督は当初現役軍人に限られ、警察の要職は日本の憲兵が兼任した。総督府は地税賦課の基礎となる土地の測量・所有権の確認を朝鮮全土で実施される。(土地調査事業) その際に所有権の不明確などを理由に広大な農地・山林が接収され、その一部は東洋拓殖会社や日本人地主に払い下げられたが、これによって多くの朝鮮農民が土地を奪われて困窮し、一部の人々は職を求めて日本に移住するようになった。

大逆事件(1911.1)→明治天皇暗殺計画を企てたとして、社会主義者・無政府主義者に対する大弾圧が行われ、数百人逮捕、幸徳秋水ら26人が処刑される。この後、社会主義者が公で活動ができなくなってしまう。(明治天皇暗殺計画はなかったといわれる)翌年、工場法(今でいう労働基準法)の公布など若干の社会政策的配慮を行っている。

関税自主権の回復(1911.2)→外相小村寿太郎が実現。アメリカ大統領セオドア=ローズベルトは(世界史アメリカ大統領編⑧参照)ポーツマス条約での日本全権だった小村寿太郎の能力を高く買っていた。当時、日本人移民排斥運動の激化から日米関係は悪化していたが、日本人移民を帰国を約束する紳士協定を結ぶことを約束した上で関税自主権の回復を要求、実現。他国(英仏露蘭)とも回復し、不平等条約は完全になくなった。また、日清・日露戦争、韓国併合と日本が列強と肩を並べる大国になったことも不平等条約完全回復の要因となったといえるだろう。

前首相の第一次西園寺公望が社会主義対策に後手を取ったことから退陣したことを受け、組閣した第二次桂太郎内閣ったが、逆事件で面目丸つぶれとなり、総辞職。西園寺公望が再び首相となる。次回は第二次 西園寺公望

14:30教室入室

16:30授業スタート。授業に入る。紀北農芸高2生 英語 vista Lesson2の1。入会希望の母妹の小5の娘さん土曜18:00に入室してもいいかどうか。

18:00授業終了。期末テスト対策日程表をつくりはじめる。明日は休。(月)は16:30より授業。