世界史(イギリス王室・首相編)エドワード3世(後編)

奇数週木曜更新　世界史　イギリス王室・首相編　今日もエドワード3生(プランタジネット朝)

百年戦争開戦からしばらくは皇太子エドワード黒太子の活躍もありクレシーの戦いなど有利な戦いを続けたが、長期化して１５年ほど経つと老いたエドワード３世は美しい侍女のアリス＝ペラーズを側から離さなくなり、彼女と結託した三男のランカスター公が宮廷の実権を握るように。エドワード黒太子が病死して次第に戦況は悪化。エドワード３世は１３７７年に亡くなり孫のリチャード２世(プランタジネット朝最後の王)が即位したがまもなくワット＝タイラーの乱が起こり、プランタジネット朝は大きな危機に陥る。

百年戦争その後:フランスでジャンヌ＝ダルクがあらわれオルレアン(パリ西南)の包囲を破ってイギリス軍を大敗させた。これよりフランスは勢いをもりかえし、ついにカレー(パリ北部)を除く全国土からイギリス軍を追い出して、戦争はフランスの勝利に終わった(1453年)　

戦後、イギリスではランカスター・ヨーク両家による王位継承権の内乱がおこった(バラ戦争:1455~85)結局、内乱をおさめたランカスター家のヘンリ7世が即位(1485年)し、テューダー朝を開いた。